便器そのものの寿命は数十年といわれていますが、各種パーツの寿命は便器より早く訪れます。また便器の性能は日進月歩ですので、最新の便器に交換したいという需要もあり、10年~15年程度が実質的な便器の寿命、というのが相場ではないでしょうか。
ここでは実際に行った便器の交換作業を写真をふんだんに使って解説します。
便器・トイレタンク・ウォシュレットの交換に使用した工具
今回は便器とともにトイレタンク・ウォシュレットも交換しています。作業を終えて、結果的に使った工具は以下のものでした。
左から、サンダー、インパクト、バーナー、プラスドライバー、マイナスドライバー、モンキーレンチ、短いドライバー、ノコギリ、スケールになります。画像にはありませんが、シールテープ、塩ビ管用接着剤(エスロン)も使用しました。
- サンダー:通常便器交換で使用する工具ではありませんが、今回は排水管に接着されてしまっていた排水ソケットを切断して取り除くために使用しました。
- インパクト:排水ソケット、便器などを固定するねじを締めるために使用しました。プラスドライバーでも作業できないことはないですが、インパクト使用時の数倍の時間がかかるためおすすめしません。
- バーナー:こちらも通常便器交換で使用する工具ではありませんが、今回は排水管と排水ソケットが接着剤で固く接着されており、排水ソケット部分のみ取り除くにあたって、バーナーで熱して溶かし、柔らかくして取り除くために使用しました。
- プラスドライバー:こまごまとしたねじを締めるために使用しました。
- マイナスドライバー:止水栓の開閉や、隙間にねじ込んでテコの原理を使って何かに力を加えたいときによく使用します。
- モンキーレンチ:止水栓の脱着、トイレタンクのレバーの固定、フレキホースの脱着などに使いました。
- 短いドライバー:ウォシュレットのコンセントのアースを取り付けるときに必ず使います。
- ノコギリ:排水ソケットを切断したり、床フランジの長さをを調整する際に使用しました。
- スケール:メジャーのことです。排水管から壁までの長さを確認するなど、必需品です。
交換前の便器・トイレタンク・ウォシュレットの状態
まずは交換前の便器等の状態を確認します。設置されていたのは10年ほど前のモデルでした。ごくごく一般的なTOTOのモデルです。
写真の右端に写っていますが、ウォシュレットのリモコンが壁に設置されています。「リモコン備え付けタイプ」と呼ぶことが多いですが、ウォシュレット本体と、リモコンが分離しているタイプです。この「リモコン備え付けタイプ」は、ウォシュレット本体とリモコンが一体型のタイプと比べ若干高価です。また壁からリモコンを簡単に取り外せるため、離れたところから操作することも可能になります。そのため、自宅介護をしているご家庭では便利なタイプです。一方で、リモコン自体が故障したり、ウォシュレットもしくはトイレタンクのレバー側の受信機側が故障するなど、トラブルが起こる確率は上がります。
今回は自宅介護等の事情はなかったため、一体型に交換することにしました。
トイレタンクは、手洗い器付きのタイプが設置されていました。トイレ洗浄後に流れる水を使って手を洗うことができるという目的でデザインされたもので、実際に手洗い器付きのタイプが設置されているご家庭は多いです。体感的には7割方のご家庭に手洗い器付きのトイレタンクが設置されています。しかし実際に手洗い器の水を使って手を洗うと水が飛び散るため、トイレタンクの上で手を洗う方は少ないように思われます。
今回は、手洗い器は不要と考え、手洗い器のついていないタイプのトイレタンクに交換することにしました。
- トイレタンクの型式:SH61BA
- ウォシュレットの型式:TCF6121RAM
型式から調べても、設置されていたトイレタンクやウォシュレットは2006年頃のモデルですので、施工後10年強というところです。使用状況も悪くなく、まだまだ使えます。今回はこの便器を新しいものと交換し、取り外したこの便器は2階のトイレの30年~40年級の便器と入れ替える、という依頼です。
新しい便器・トイレタンク・ウォシュレットについて
では次に、交換するために用意した新しい便器・トイレタンク・ウォシュレットについてみてみましょう。
新しいタンク:TOTO 密結型ロータンク(SH230BA)
手洗い器のついていない、トイレタンクです。最新のモデルになるので、節水機能は既設のモデルに比べて圧倒的に向上しています。密結型ロータンクとは便器とタンクが接続されているタイプのことです。逆に接続されていないのが、最近流行っているタンクレストイレです。タンクレストイレについては賛否両論あり、メンテナンス性やランニングコストを考えて密結型ロータンクを選んでいます。
リモデル便器(TOTO CS230BM)
便器については、リモデル便器を選択しています。「リフォーム便器」と呼ばれることも多いタイプです。このタイプは、排水芯から壁面までの距離が200mm以上ある場合に選ぶことができます。最近ではトイレの後ろの壁面とトイレタンクの隙間をおよそ20mm~30mmほどあけて設置するのが好ましいとされており、その設置の仕方をしようとすると、排水芯から壁面までの距離が200mm以上ある場合はリモデル便器(リフォーム便器)を自動的に選択することになります。
仕組みとしては、細かい話にはなってしまいますが、排水芯、つまり床に空いている排水管の穴の位置と、便器と排水管の接続部を、床フランジの長さを長くしたり短くしたりすることで調整できるタイプがリモデル便器(リフォーム便器)ということです。
便器本体
便器はこのような形で梱包されて配送されます。当然ながら便器は陶器でできています。一般の方が思っているよりも簡単に割れます。移動させる場合などは細心の注意を払いましょう。
この写真のように、便器の中に付属品が入った状態で配送されます。
排水アジャスター
以下の写真に写っているのは、排水アジャスターです。3つのパーツに分かれていますが、組み立てて使うことになります。
取り付け金具
取付金具は、便器を床に固定するために使います。
余談:便器本体裏面の発泡樹脂
なかなか目にすることにない便器の裏面の様子です。写真の通り、発泡樹脂が貼り付けられています。これは結露防止のための仕様です。便器本体内部には空間があり、内部で結露すると、長期間の使用を経て、便器の下の床材が腐ってしまうことがあります。もちろんカビも生えやすくなります。できれば結露防止のばめの発泡樹脂が貼られているタイプを選ぶことをおすすめします。
ウォシュレット(TOTO TCF2221E)
先に記載した通りですが、リモコン一体型のウォシュレットになります。ごくごく一般的な、とはいえTOTO製ですので一流のウォシュレットです。
ベースプレートは、便器の上の面にはめ込むパーツです。これがあることによって、ウォシュレットをワンプッシュで簡単に脱着することができます。
分岐金具は、止水栓に取り付ける部品です。止水栓からの給水を、トイレタンクへの給水とウォシュレットへの給水に分岐させる役割を担っています。一見、分岐してい同じように見える2つの接続口ですが、トイレタンク用と、ウォシュレット用は明確に決められています。説明書をよく確認して接続する必要があります。
便器交換作業を始める前に
このような工事に関して共通していえることですが、手順、段取りを間違えないよう、あらかじめ全体の流れを押さえておくことがとても重要です。手順や段取りを間違えると作業時間が余計にかかるのは当然のこと、集中力の低下、体力の低下なども招きます。道具や部品がどこにいったか分からなくなったり、最悪、部品や便器を破損させたり壁に傷をつけたりすることもあり得ます。
ここで解説する作業の流れは十分に参考にしていただく価値があると思いますし、新しい便器・トイレタンク・ウォシュレットの取り扱い説明書をしっかり読み込んだ上で手元に置いて参照しながら作業を進めるのがよいでしょう。
便器・トイレタンク・ウォシュレットの外し方
それではいよいよ交換作業に入ります。順を追ってみていきましょう。
止水栓を閉める
水まわりの修理や交換工事では基本中の基本ですが、まずは止水栓を閉めましょう。トイレの場合には、トイレの止水栓の交換作業を行う場合に、屋外の止水栓(元栓)を開けたまま作業に入ると水びたしになります。
トイレタンク内の水を抜く
トイレタンクの中に入っている水を抜きます。具体的には止水栓を閉めた上で、トイレタンクのレバーを10秒程度ひねったままの状態を保つことで、トイレタンク内の水を抜くことができます。水が流れなくなったら、念のためトイレタンクのふたを開けて、トイレタンク内に水が残っていないことを確認しましょう。トイレタンク内に水が残っていると、あとでトイレタンクを持ち上げて外したときに水が出て水びたしになります。
便器内の水を抜く
便器の穴(水たまり)に残っている水を、雑巾や、ぼろ布などを使って抜き取ります。ゴム手袋をはめて、雑巾等を便器の穴(水たまり)に入れて水を吸わせ、2重、3重に重ねたビニール袋の中にしぼって移す作業を繰り返します。
給水管の接続を外す
もともとウォシュレットを使用している場合は、止水栓に分岐金具がついているはずです。その分岐金具のナットをモンキーレンチを使って回して分岐金具を取り外します。
分岐金具自体が外れたら、分岐金具とトイレタンクとウォシュレットへ伸びている給水管との接続部分のナットを同じくモンキーレンチを使って回し、外します。
ウォシュレットを外す
ベースプレートを使うタイプのウォシュレットであれば、ワンプッシュで外すことができます。ピンで刺して固定するタイプもありますので、既設のウォシュレットのタイプの取り外し方を調べて取り外しましょう。
トイレタンクを外す
トイレタンクは、便器本体と、左右2本の密結ボルトによって固定されています。まずは密結ボルトを固定しているナットをモンキーレンチ(もしくはメガネレンチ)を使って回して取り外します。
密結ボルトはトイレタンク内から便器本体側に向かって伸びています。ナットを外すと写真のような状態になります。この状態になったら、トイレタンクを持ち上げるだけで、トイレタンクは外すことができます。
便器本体を外す
便器本体を外すには、まず便器全面の皿木ねじをプラスドライバーで外します。
便器に向かって正面の足元に通常あるはずです。稀に正面になく、便器に向かって左右の側面の下部でとめられているタイプもあります。この皿木ねじを抜くのを忘れて便器を持ち上げると、便器が割れます。便器交換時であれば割れても問題ないかもしれませんが、トイレのつまりの対処などで便器を脱着しているような場合には要注意ポイントです。
上の写真に写っていますが、便器の後部2か所のボルトの穴があります。この2本のボルトも取り外します。今回の便器は、手で回して外せるタイプでした。これらの便器を固定しているねじを取り外せば、便器は持ち上げるだけで外せるようになります。
排水ソケットを外す
便器を持ち上げてどかすと、排水ソケットが現れます。排水ソケットは便器の種類によって形が異なります。便器の型式によって排水ソケットの形状は全く異なるため、同じ型式に入れ替えるという場合以外はほぼ交換することになると考えて差し支えないでしょう。
一般的には排水ソケットの下にガスケットというドーナツ状のゴムでできたパーツがあり、その下に床フランジが設置されています。その場合であれば排水ソケットを外し、ガスケットを外し、床フランジは歪んだり亀裂が入っていない場合はそのまま利用するという流れとなります。
しかし今回は、まずガスケットを使用しないで、排水ソケットを排水管に直接差し込むタイプのものでした。さらに、通常であれば排水ソケットは、排水ソケットを固定しているねじを緩めれば、持ち上げて外すことができますが、今回はびくともしませんでした。ここで経験のある水道業者であればぴんと来る方もいるかと思いますが、この便器を施工した業者が、排水ソケットと、排水管を接着剤で接着した可能性が頭をよぎりました。
太めのマイナスドライバ―を隙間に差し込み、テコの原理で持ち上げようとしてもびくともしません。仕方がないので、排水ソケットを分解する作業に移りました。
サンダーを使って切り始めました。上の写真の時点で排水ソケットを排水管に差し込むタイプであることが目視で確認でき、ガスケットがないのにびくともしないので排水ソケットと排水管が接着させてることを確信しました。ごく稀にあるのですが、これを施工した職人さんは、いつか便器を交換する日のことを想像できなかったということですね。
サンダーを使って分解できればまだ楽でしたが、スペースの関係で排水ソケットの壁側を切ることができませんでした。そのため、ノコギリを使って切断しました。
サンダーとノコギリを使って、排水ソケットの床から2cm程度を残して切除を終えました。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、向かって奥の管の内側に、横にラインが見えると思います。明らかに接着されています。
このような事態を、一般的な水道業者は想定していないかと思われますが、バーナーが必要になります。バーナーで管の内側の排水ソケット側から熱します。すると、排水ソケットの素材も柔らかくなりますが、接着剤が熱されて解け始めます。
接着剤を熱したところで、排水ソケットの部分をつまんで引っ張って剥がします。
ここでの注意点は、バーナーであぶり過ぎないことです。バーナーで少しあぶったらマイナスドライバーを排水ソケットと排水管の間に差し込んでみて溶け具合を確認します。あぶり過ぎると塩ビが燃えて家中に煙いにおいが充満します。
床フランジを設置する
排水ソケットの素材をはがすことができたら、床フランジを設置します。そのために排水管を床の面(ツラ)に合わせてカットします。通常であれば床の排水管に、床フランジを購入すると付属する75mmか100mのアジャスターをかませて、その上で床フランジを差し込むとぴったり合うはずのものです。
しかし今回は築50年近く経っていると思われる戸建てのお宅だったため、床下の排水管のタイプが、現行のVU管の前のタイプであるSU管でした。最近ではほとんど目にすることがないSU管ですが、問題は現行のVU管とSU管では径が異なるということです。具体的にはSU管はVU管より若干太いのです。
そこで今回たまたま持ち合わせていた「持ち出しニップル」という部品を使って、管同士の径を合わせる対処を行いました。
持ち出しニップルの細い方を差し込んだところ、排水管とちょうどぴったり合うサイズでした。そのため持ち出しニップルを排水管に差し込んだ状態で、排水管をカットしたのと同じように、床の面(ツラ)に合わせる形で持ち出しニップルもカットしました。
持ち出しニップルを設置したところで、床フランジが収まるようになりました。写真のように床フランジを差し込み、ねじで4か所を締めて固定します。
排水アジャスターを設置する
床フランジを設置し終えたら、その上に排水アジャスターを載せます。写真のように上に向かって伸びる2本のねじに、ワッシャをかませてナットで締めます。
通常であれば排水アジャスターを設置したら便器を載せますが、今回はここで思わぬトラブルが発生しました。もともと2階のより古いタイプの便器の交換を見込んで便器を購入していたところ、急遽 1階の便器を交換することに予定変更したのですが、1階のトイレでは排水芯から壁面までの長さが200mmに足りていませんでした。
つまり、排水芯から壁面までの長さが200mm以上ある2階のトイレ用に購入した今回の新しい便器は、1階の排水芯から壁面まで200mmに足りないトイレに設置するとなると、リモデル便器用の排水ソケットが必要になるのです。そのため今回は至急排水ソケットを発注し、翌日部品が届いてからこの作業の続きを行いました。
排水ソケットを設置する
せっかく設置した床フランジと排水アジャスターですが、取り外しました。取り外した上で、届いたリモデル便器用の排水ソケットを設置します。排水管にそのままはめ込んで、ねじで2か所を固定するだけです。
黒い部分がパッキンと呼ばれる部分ですが、この部分が便器の下部の穴にちょうどはまることで便器と接続できるようになっています。
便器本体を設置する
いよいよ便器本体を設置します。排水ソケットのパッキンの部分に、便器本体の下部の穴を合わせて置きます。
便器を置いたら、向きがまっすぐになるように調整します。排水管の位置がトイレの室内のどこにあるかは各物件で異なります。排水管の位置がトイレのどこにあるのかをスケールで測った上で、便器の寸法を確認しながら前後左右の壁面との距離をみて位置を合わせます。
特に左右の距離が若干異なっても構わないという場合であっても、便器の奥の面の左右から、奥の壁面までの距離が等しくなるように調整しましょう。そうすることで少なくとも便器がトイレの壁面に対して斜めになって設置することは防げます。
便器を固定するためには、便器後部の左右2か所と、便器正面下部の1か所をねじで止めます。
便器を購入すると、白いカバーがついたねじとワッシャーが付属しています。
ワッシャーをかませて、化粧キャップを取り外したねじをインパクトで締め付けます。強く締める必要はありません。締めすぎて割れることはそうそうないかと思われますが、軽く締めただけでも便器を固定するには十分です。
便器正面下部も同様に皿木ねじで固定します。これで便器本体の設置は完了となります。
トイレの止水栓を交換する
トイレタンクを交換する場合には、そのトイレタンク専用の止水栓が付属してきます。今回はトイレタンクも交換するため、止水栓を専用のものに取り換えます。
通常トイレ室内の奥の方に止水栓が設置されています。モンキーレンチで反時計回りに回転させると外すことができます。
止水栓を外すとオスネジがあり、このネジ山にシールテープが残っていたら、しっかり取り除きましょう。残っているシールテープをしっかり取り除かないと、新しい止水栓を付けた時に水漏れの原因になります。
止水栓がついていたオスネジのねじ山にシールテープを巻きつけます。
新しい止水栓を取り付け、マイナスドライバーを使って止水栓を閉めます。
ウォシュレットを設置する
止水栓を取り付け終えたら、次にウォシュレットを設置します。ウォシュレットを設置する場合は、本体の前に、「ベースプレート」という部品を便器の上の面にねじで固定する必要があります。
ベースプレートを取り付けるときの注意点としては、取り付けに使うねじの位置を、上の画像で指さしているように、下から3段目の位置に合わせることです。このねじの位置をどこにするかでウォシュレット本体の位置を前後に調整できます。
好みによって調整はできるのですが、実際には下から3段目にすることで、どのメーカーのものであってもおおよそ便器とウォシュレットの位置がぴったり合うようにできています。
トイレタンクを設置する
トイレタンク本体の内部の部品は、購入した時点である程度組み立ててあります。タンクの型によって異なるので説明書を見ながら完成させるしかありませんが、一般的にはタンクレバーを差し込むことと、タンクの底の固定ボルトを差し込むこと、あとはタンク内のカバーをかけることです。
組み立てたトイレタンクは、便器本体後部の穴に合わせて置き、タンクの底の部分に突き出した取り付けボルトに、下から固定ナットを締め付けて固定させて完了です。この固定ナットを取り付けるときには工具は使わず、必ず手で締めるようにします。強めに締めても大丈夫です。
トイレタンクのふたを載せます。そしてウォシュレットを便器の上に載せて奥に向かってスライドさせるとベースプレートに差し込まれて固定されます。
分岐金具を止水栓に接続し、給水管を接続する
ウォシュレットに付属していた分岐金具を止水栓につなぎます。そしてトイレタンク、ウォシュレットそれぞれから出ている給水管を接続します。
止水栓を開けて動作確認する
作業が一通り終わったところで、トイレの止水栓を開けて、タンクレバーをひねって水を流してみましょう。
最後にウォシュレットの電源コードをコンセントにつなぎ、ウォシュレットの動作も行いましょう。
便器交換作業のまとめ
今回は便器本体、トイレタンク、ウォシュレットを全て交換しました。これらが新品のものに入れ替わると、とても気分がいいと思います。しかし、作業の流れを追っていただければ分かる通り、既設の便器や、排水管は施工された年代によってさまざまなタイプのものが存在します。今の状態に応じて、取り付けられる便器のタイプや、必要となる部品が変わってきます。当然、必要となる道具も様々です。
もしも自力で便器本体、トイレタンク、ウォシュレットを交換する場合には、事前に既設の便器等の確認を行った上で、必要な道具を揃え、適合する便器本体、トイレタンク、ウォシュレットを仕入れる必要があるでしょう。例え素人の方であっても、やってできない作業ではありません。しかし途中で何か困難な条件にぶつかり、自力では進められなくなることも覚悟の上で取り組むことをお勧めします。