水まわりのつまりや水漏れなどのトラブルに見舞われ、水道業者を検索していると必ずと言っていいほど「基本料金」という単語が目につくはずです。なんとなく「基本料金」は「とりあえずかかる料金」というイメージを持っている方も多いと思います。ここではそんな基本料金について解説します。
基本料金の内訳
まず基本料金とは何でしょうか。簡単に説明すると、水道業者が1件のお客様のお宅に行って帰って来るのにかかる経費のことです。水道業者は通常、道具満載の車で出動しますので、ガソリン代や高速代、駐車料金などの実費が含まれます。厳密に実費を請求することになると、距離や燃費の細かな計算が発生するため、通常は平均的な金額にならして設定されています。
水道業者のウェブサイトを見た一般の方がよく誤解しがちなのが、「基本料金だけ払えば直してもらえる」というものです。トイレのつまりや水漏れで慌てて調べて問い合わせることがほとんどでしょうから、細かい説明の確認までは意識が行かないのでしょう。実際は、基本料金は諸経費的な扱いとなりますので、工賃、部品代などは別途かかります。
基本料金の相場
そんな基本料金ですが、相場はいくらくらいなのでしょうか。各社まちまちではあるものの、ざっと3,000円くらいと考えてよいかと思います。緊急水道業者以外の、例えばTOTOやINAX、Panasonic、TOSHIBA、SHARPなどの大手メーカーも、アフターサービスで自宅に来てもらう場合、料金の呼称はいろいろですが基本料金的な費用として3,000円は最低限かかることが多い、というのがひとつ。もうひとつの理由は、1件のお客様宅に緊急出動して戻って来るまでにおおよそ3,000円くらいはかかることが多い、という現場感覚です。大手の価格設定が携帯料金のように横並びで決められている、という見方もできますが、現場感覚に裏付けられた値付けなのかもしれません。
基本料金が「0円」や「無料」って
ところが最近、いわゆる「客引き」のために基本料金を「0円」としたり「無料」とする業者が目立ち始めました。「出張費」「見積もり」を「0円」「無料」とうたっている業者もあります。さて、ここで基本料金の内訳を思い出してください。基本料金は、作業員が動くための実費です。その水道業者のお財布から、行って帰ってくると必ず出ていくお金です。それを「0円」「無料」とすることに、違和感を持ちませんか?
もし無料で済ませるとなると、作業員が行って帰って来るのにかかる実費はそのままその業者の負担となります。もし1件お伺いして見積もりのみ作成して帰ってきたとします。当然、そのコスト負担はどこかで回収しようとします。どこかといっても1か所しかありません。工事が発生したお客様宅の請求書に乗せるのです。「乗せる」という感覚が作業員になくとも、一定数を「0円」「無料」でお伺いすることを前提としたビジネスモデルでは、作業を依頼した善良な消費者が余計なコスト負担を強いられることが前提となっています。
いつからか基本料金を「0円」「無料」とする企業が出始めて、「0円」「無料」をうたわないと集客しづらくなったという点は確かにあります。一般消費者目線では、同じサービスを受けるのであれば安ければ安いほどよいですからね。その気持ちはよくわかります。しかし、サービス利用者には利用した分を利用した分だけ負担していただき、利用者間で転嫁しない方がフェアではないでしょうか。この点については議論の余地というか、考え方の問題もあるかもしれません。
水まわりパートナーの基本料金
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