水洗トイレはどんどん変わってきています。
近年、トイレの技術革新はすさまじく、新しいタイプのトイレがどんどん出てきています。従来より少ない水で流す技術が開発されて、タンクが小型化する傾向にあり、それにつれて、タンク内部の部品の形も変わってきています。また、タンクレスの製品も発売されています。
しかし、そうした新しいタイプのトイレは発売されて4~5年といったところ。まだ、故障するケースはまれでしょう。もちろん、新しいタイプのトイレもDIYで直せる場合がありますが、構造がメーカーや機種によって異なるため、ホームセンターなどで部品を入手して直すのは難しいというのが現状です。
そこで普及率が高い、少し古いタイプのロータンクを中心に説明していきます。なお、正確な情報を得る場合、最終的にはトイレの機種を確認の上、各メーカーのお客様相談室などに相談してください。
困ったときは、お客様相談室を利用しよう
うまくできない、部品が見つからない、など、ちょっとわからない、困ったなというときは、トイレの機種を確認して各メーカーのお客様相談室などに連絡してみましょう。
各メーカーとも、修理方法や必要な部品の購入方法を教えてくれたり、専門業者を紹介してくれるなど、状況に合わせた対応をしてくれます。
自宅の水洗タンクを確認する
現在ほとんどの家庭で使われているのは、水洗タンクが低い位置についている「ロータンク」と呼ばれるものです。「ロータンク」には「隅つきろーたんく」と「密結型ロータンク」があります。
この2つはタンクの形が違うだけで、水が流れる仕組みはまったく同じです。したがって、ここでは密結型をメインに説明しますが、隅つきタンクの場合も同じ修理方法で直すことができます。ただし、タンク内の部品のサイズなどが多少違うので、部品交換のときには間違えないように気をつけてください。
隅つきロータンク
洋式・手洗い器なし
和式・手洗い器なし
手洗い器つき(洋式、和式とも同じ)
壁の角に三角形のタンクが取り付けられていて、便器と配管でつながっているタイプ。便器は洋式と和式があり、洋式、和式とも手洗い器つきと手洗い器なしとがあります。
密結型ロータンク
手洗い器なし
手洗い器つき(真ん中)
手洗い器つき(角)
洋式便器の後ろにタンクがついているタイプ。これにも手洗い器つきと手洗い器なしとがあり、その手洗い管がタンクの真ん中についているものと、角についているものとがあります。また、ハンドルも側面についているもの、正面についているものがあります。